過食嘔吐と嘔吐ダイエット

嘔吐ダイエットでは痩せません

こんにちは、
ダイエッター・クエストです。


年頃の娘を持つ父としては、
『嘔吐ダイエット』なんてのは
絶対にやって欲しくないモノの一つです。

ダイエットの仕方を知らない中高生が、
「食べても吐き出せば太らないはず」だと、
タンジュンに考えてしまっているのです。。

思い起こせば、私の友人にも
「飲んでも吸収する前に吐けば、
 いくらでも酒が飲める!!」と
ポンピングしていたのを思い出しました。

確かに、栄養が吸収される前に、
食べたものを吐き出してしまえば、
いくらでも食べることはデキルし、
太らずに済みそうな気もしますが・・・


嘔吐ダイエットで痩せない理由

まずカラダの反応について知る必要があります。

咀嚼するという『食べる』行為が引き金となり、
消化するためのさまざまな機能が活動を開始します。
そして、消化・排泄までが一連の流れになります。

食べ物をクチに入れるだけでも、
インシュリンは分泌されるのです。

極端なことをいえば、断食中でさえ
太ってしまうことがあるくらいなのです。

基礎代謝量の多い燃費の悪い筋肉が分解され、
そして脂肪が分解されていくので、
体重は一時的に減少します。

しかし『一時的』にしか減量は進まず、
その後、カラダの反応が変わってきます。

例えば、胃腸で消化されて栄養が吸収される
と思い込んでいるようですが、それも誤解なのです。

クチの中でも吸収されるし、食道でも吸収が行われます。

胃腸まで食べたものが届かなくなれば、
必然的に口腔内や食道での吸収力が高まります。

過食する人の場合は、
甘いお菓子やジュースを口にするので、
口腔内や食道でも吸収しやすいですからね。

だから、嘔吐した時には遅いのです。


嘔吐ダイエットが危険な理由

消化されるモノが消化器官に入ってこなければ、
消化器官が損傷を受けるのは自明の理ですよね?

ましてや何度も『嘔吐』することで『食道』が
何度も傷ついてしまうので癌化しやすくなります。

胃に穴が開いて出血したりすると、
それこそ大変な騒ぎになりますよ。

大量に出血した場合、意識を失ってしまい
それに誰も気がつかなければ死んでしまいます。

また長期に渡り『嘔吐ダイエット』を繰り返していると
慢性的に栄養失調となってしまいます。

消化器系や内臓にダメージを受けるし
必要なタンパク質も不足してくるため、
髪も肌も爪もボロボロになってきます。

目の白目の部分もくすんでくるし、
歯も中から色が付いて沈着します。

さらに進めば、歯が脆くなり折れたり
歯槽膿漏で歯が抜けたりしてしまいます。

『キレイ』にはとてもなれないし、
『細くて美しいスタイル』にもなりません。


過食嘔吐に追い込む、もう一人の自分

問題となるのは『過食』してしまう原因です。

「食べたいのを抑えられない」

それは違いますよね??

精神的に未成熟な人に現れやすく、
『愛情に飢えている状態』になります。

これは心理学的な見方なので、
かなり大雑把な捉え方ですね。

これを仏陀に言わせると、
『承認欲求が満たされない状態』となります。

つまり、自分の存在を認めて欲しいとか、
自分をもっと理解して欲しいとか、
ちゃんと評価して褒めて欲しいとか・・・

言葉にしないと伝わらないこともあるし、
態度で伝わってしまうこともあります。

それとね、もう一つあるんですよ、
心理学では教えてくれないことが。

知らず知らずに相手を傷つけ、
相手の尊厳を踏みにじっている状態。

【自分基準の判断を押しつける】

仏陀は、『判断してはいけません』と言っています。


判断しないとはどういうことか

未成熟な子供に対しては特にそうなのですが、

【良い悪いの判断を押しつけない】

良いとか悪いとか、好きとか嫌いという『判断』は、
『自分から見て』そういう判断になると言うことです。

つまり相手のことを無視した意見ですから、
それを押しつけるのは自由を奪うのと同じです。

だから過食症の子供は「愛されていない」と感じ
その欲求を『食べる』という行為によって
心のバランスを取ろうとしているのです。

子供は価値観や考え方が未成熟で、
発達の途中にある状態です。

意識するかしないかは別として、
いつも正しい判断をする模索をしています。

だから、いろいろな考え方や価値観があり
千差万別であることを伝え続ける事です。


押しつけを止める、一円観に立つ

・・過食症の子の親って厳格じゃありませんか?

「○○○○は、こうあらねばならない」

法律やルール、マナーにうるさく
人目を気にするようなタイプの親。

こうしたことも国や生活環境によって
価値観や考え方は変わってきます。

『正しい』と思っていることが、
誰にでも『正しい』事ではありません。

例えば決められた『ルール』は、
誰かにとって都合が良いモノなのです。

属しているグループの大部分が満足する、
と言うのが大前提ではありますが。

でもそこに属していない人には?

原発関連や、信仰・宗教・・・

いろいろな考え方や価値観を持った人の存在を
存在しないかのように無視した教育には
多くの問題を孕んでしまうと言うことです。


それではまた♪

 

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