コレステロールについての正しい知識
こんにちは、
ダイエッター・クエストです。
まず最初に日本動脈硬化学会のQ&Aに
下記のような説明が書かれています。
コレステロールは全身の細胞膜の成分になります。ホルモン(男性、女性ホルモン、ステロイドホルモンなど)やビタミンDの原料となります。胆汁酸の原料となり、食事の脂質やビタミンの吸収を手助けします。これらは生命の維持になくてはならない物質で、細胞の働きの調節や栄養素の吸収などに関わっています。ただし、コレステロールはエネルギー源として使用されることはありません。
⇒ 「コレステロール摂取に関するQ&A:日本動脈硬化学会」から引用
この他、脳の絶縁体としての働きがあり
コレステロールが少ないと認知症のリスクが増大します。
・・・と、今回はこのような形で
引用やリンクが多くなります。
まずはこちらが解り易く、中部大学の
武田邦彦教授が動画で説明されています。
【私たちの健康(3)油は良くないのか?】
悪玉コレステロールとは
ひらたく言うと「常温で溶けない脂」で
バターなどが悪者にされていました。
コレステロールは脂質の一種で、人間の体の中で細胞膜や胆汁酸(消化液)、副腎皮質ホルモンや性ホルモン(男性ホルモン、女性ホルモンなど)の原料となります。つまり、人体を維持するのに欠かせない物質です。コレステロールには、悪玉のLDLコレステロール(以下、LDL)と善玉のHDLコレステロール(以下、HDL)があります。コレステロールの7~8割は、体内で合成されています。このうち悪玉のLDLは肝臓で作られ、血流により全身に送られて有効利用されていますが、過剰になると血中にたまってしまいます。そうなると、行き場がないLDLは動脈の壁に入り込むしかありません。これが動脈硬化の原因となります。
⇒ 「コレステロールと中性脂肪 どうすれば正常化する?」から引用
ちなみに、日本動脈硬化学会の発表がこちら。
2013年秋にアメリカ心臓病関係の学会であるACC/AHAが、生活改善のためのガイドライン「心血管疾患リスク低減のための生活習慣マネジメントのガイドライン」を発表した。そこで、「コレステロール摂取量を減らして血中コレステロール値が低下するかどうか判定する証拠が数字として出せないことからコレステロールの摂取制限を設けない」との見解が出された。2015年2月に米国農務省USDAから一般国民向けに発表されたガイドライン作成委員会レポートにおいて、ACC/AHA同様、食事中コレステロールの摂取と血中コレステロールの間に明らかな関連を示すエビデンスがないことから、これまで推奨していたコレステロール摂取制限を無くすことが記載された。我が国の「2015年日本人の食事摂取基準」では、健常者において食事中コレステロールの摂取量と血中コレステロール値の間の相関を示すエビデンスが十分ではないことから、コレステロール制限は推奨されておらず、日本動脈硬化学会も健常者の脂質摂取に関わるこの記載に賛同している。
⇒ 「コレステロール摂取量に関する声明:日本動脈硬化学会」から引用
それとこんなこともQ&Aに書かれていました。
全身の組織や細胞は、主にこのLDLからコレステロールを取り込みます。
HDLは体の細胞から使われなくなったコレステロールを肝臓に運ぶ粒子で、この中に含まれるコレステロールをHDLコレステロールといいます。
「悪玉コレステロールを減らす」
というようなことが書かれているサプリは
もっともらしいことを書いて、
買わせようって話なんですよ。
必須コレステロールとは
【オメガ3脂肪酸=EPA、DHA】
はい、これ↑↑↑聞いたことあるよね?
DHAやEPAは、青魚に多く含まれていて、
えごまオイルも含有量が多いですよね。
ここで注意したいのは、
私も以前誤解していた「オイルダイエット」。
動物性オイルよりも植物性オイルの方が
健康に良いという誤解がありました。
確かにαリノレン酸(オメガ3)を含んだ
植物油もあるのですが、比率を減らしたい
リノール酸(オメガ6)が多く含まれています。
摂りすぎてはいけない植物性オイル
ここで冒頭の武田教授の話にもあった
コレステロールと病気の関係などについて
日本脂質栄養学会の奥山氏の興味深い話を。
リノール酸の摂取が多くてα-リノレン酸群が少ないと、組織がアラキドン酸で満たされます。それが動脈硬化・心疾患の他、アレルギー過敏症や欧米型ガンの主要な危険因子であったのです。
新しい油脂の栄養学では油脂の主成分である脂肪酸を体内での代謝に基づいて分類します。動物性脂肪や高オレイン酸油の主成分である飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸の群、種子や多くの種子油に多いリノール酸群、野菜類、魚介類、紫蘇油、亜麻仁油、魚油などに多いα-リノレン酸の群です。α-リノレン酸群はリノール酸群の作用を競合的に抑え、リノール酸摂りすぎの害を抑えるのです。
⇒ 「油脂の栄養革命が進行中なのは、ご存じですか?」から引用
「新しい油脂の栄養学」と書かれていますが、
奥山氏は1998年にお亡くなりになってるので
それ以前のお話になります。
しかし、「リノール酸摂りすぎの害」って
今まで一度でも聞いたことがありましたか?
【動物性油脂:植物性油脂=7:3】
生野菜に植物性オイルをかけて食うのは
実は最悪の組合せだったのですよ。
生野菜や葉野菜の煮汁の危険性は、
貝原益軒の養生訓にある通りです。
オメガ3脂肪酸とは
オメガ3脂肪酸は、2015年4月より、
栄養機能食品の対象成分になりました。
このオメガ3脂肪酸は、
皮膚の健康維持を助ける栄養素です。
EPAとDHAは細胞の分裂と増殖、血液凝固、筋活動、消化液とホルモンの分泌、カルシウムのような物質の細胞内への取り込みと細胞外への排出など基本的な生理的過程を調節している。
⇒ 「オメガ3系脂肪酸と健康:統合医療に係る情報発信等推進事業」から引用
先程チラッと書いた「養生訓」ですが、
ここに書かれている食生活を送れば、
健康的で、肥満とは無縁になります。
例えば、アメリカ人はワカメなどの海藻類の
消化酵素を持っている人はほとんどいません。
これも「太る原因」になっていて
遺伝子検査でこうしたことがわかります。
コレステロールを摂っても太らない
牛脂・ラード・バター・チーズ・卵黄、
そして肉類の脂身・洋菓子などの食品は、
食べると太るというイメージがあります。
これらは『飽和脂肪酸』というのですが
これらは正しく分解・吸収されやすいんです。
つまり、コレステロールが分解されて、
カラダに必要なモノを作る原料になるわけ。
冒頭の日本動脈硬化学会の引用文にも
「コレステロールはエネルギー源として
使用されることはありません」とあるように
【コレステロールは身体維持の原料】
逆に多価不飽和脂肪酸のリノール酸は
完全に分解しきれないから問題なのです。
ダイエットで良く使う指標・目安として、
「摂取カロリー」や「食品のカロリー」
を元にメニューを考えたりしますよね?
ダイエットで良く使う指標・目安として、
「摂取カロリー」や「食品のカロリー」
を元にメニューを考えたりしますよね?
「お腹の脂肪」=「食品中の脂質」
のように、感覚的なイメージがあるけど
「脂肪」は「エネルギー貯蔵庫」なので
【食べた油が脂肪になるわけじゃない】
コレステロールの消化・吸収率
食べた脂は、胃腸で分解・吸収されて、
肝臓で作り出すコレステロールなどの
「原料」となります。
食べたコレステロールの内、
20~80%が小腸で吸収され、体内の
コレステロール量が多くなれば便
として排出されます。
吸収率は食事中の食物繊維が増えれば
低下するのはご存知ですよね?
逆に豚の背脂たっぷりのラーメンなど
コレステロール量が多いモノを食べると
下痢をしたりしませんか?
ダイエット中の私ですが、先日ありました。
こってり系のラーメンを食べた後に、
ケーキを食べて缶コーヒーを飲んだら、
真夜中に下痢しちゃいました(^_^;
【ホルモンバランスに油脂は必須】
そして太らないためには、
これが絶対に欠かせないんです↓↓↓
【腸内フローラを整える】
これについては以前、記事にしているので
そちらが参考になるはずですよ。
最後に大事なところをまとめます。
コレステロールは身体を作る材料
カラダの脂肪はエネルギー貯蔵庫
コレステロールはエネルギーにならない
動物油、植物油をバランス良く摂る
ということで、
炭水化物抜きダイエットと同じように、
油抜きダイエットも非常に危険ですよ!
それではまた♪
[…] ※ 「危険な油抜きダイエット!」参照 […]